詩(うた)の世界 第21夜
堕天使
人ゴミのざわめきの中に
君を見失ったのは
偶然ではないだろう
きっと 心のどこかで 君の事
疎ましく思っていたんだ
針の穴ほどの 些細な不祥事
それで二人 離れていくなら
男と女ってのは とても脆いものだね
ロマンティックな恋は
少女の頃の夢の話だと
君は寂しそうに話してくれた
現実を生きることの難しさに
君は戸惑っていたんだね
シビアに生きてゆくことに慣れないで
妖精の様な心を忘れないで
あどけなさがまだ抜けない少女なのに
心だけ 現実(いま)に染まってるの?
コンクリート・ジャングルに生きる
神々の黄昏だよ
奏記
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