2008年11月25日
詩(うた)の世界 第19夜
でも、できなくて
こんなにも 君を愛しく感じてる
雨の夜 一度だけ二人で歩いた舗道
今となっては 君には
想い出にも残ってないかも知れないけど
きっと始めてだっただっただろう
僕がこんなにも 君について
苦しみを覚えたのは
手を延ばせばすぐ傍にいるのに
遥か遠くにいる様に見えて
沈黙を破る言葉ひとつが
どうしてもみつからなくて
ただ 黙って歩いていた
君の優しい笑顔は
きっと僕だけじゃなくて
誰にでも振り撒いてるんだけど
それを自分だけのものにしたくて
でも、 できなくて
奏記
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