2008年11月29日
詩(うた)の世界 第21夜
堕天使
人ゴミのざわめきの中に
君を見失ったのは
偶然ではないだろう
きっと 心のどこかで 君の事
疎ましく思っていたんだ
針の穴ほどの 些細な不祥事
それで二人 離れていくなら
男と女ってのは とても脆いものだね
ロマンティックな恋は
少女の頃の夢の話だと
君は寂しそうに話してくれた
現実を生きることの難しさに
君は戸惑っていたんだね
シビアに生きてゆくことに慣れないで
妖精の様な心を忘れないで
あどけなさがまだ抜けない少女なのに
心だけ 現実(いま)に染まってるの?
コンクリート・ジャングルに生きる
神々の黄昏だよ
奏記
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2008年11月29日
詩(うた)の世界 第20夜
疑惑
恋に脆い二人は
今でも本当を探してる
庇い合うことが
お互いを遠ざけること
知らないでいる
少しでも恋に 疑惑持ったら
二人だんだん崩れていくだろう
今日も言葉を偽って
やさしさ 探してる気がする
本当が幾つもありすぎて
心が不安になってくる
嘘がひとつ増える度
疑惑の波紋が弧を描く
少しでも心隠したら 二人は
だんだん 他人に別っていくだろう
いつまで やさしさ 偽って
しあわせ装い続けるのだろう
奏記
タグ :詩